会長挨拶
新年のご挨拶

 全国の同期生の皆さん新年明けましておめでとうございます。良き新年をお迎えのことと思います。

 阿倍政権発足以来1年余り、アベノミクスによる経済効果のほか安全保障にかかわる日本版NSC、特定秘密保護法等の枠組みが着々と整備され、また防衛計画の大綱も現在の情勢を踏まえた内容になっており、かって防衛の任にあたった我々としては一安心というところでしょうか。

 消費税が上がるのは年金生活者にとって痛いところですが、国・地方あわせて1,000兆に及ぶ借金の恩恵を多少なりとも受けている世代として子子孫孫に及ぼすであろう負担を少しでも軽くすることもやむを得ないことでしょう。

 さて我々も古稀を数える年になり、毎年のように同期生の訃報を聞き三々五々と仲間が欠けていくのは寂しい限り、まあ残った者にも何時かお迎えが来るのでしょうが、そこで二つの詩を紹介します

       勧酒  于武陵作 井伏鱒二訳

          コノサカズキヲ受ケテクレ
          ドウゾナミナミツガシテオクレ
          ハナニアラシノタトへモアルゾ
          サヨナラダケガジンセイダ

       幸福が遠すぎたら  寺山 修司

          さよならだけが人生ならば
            また来る春は何だろう
            はるかなはるかな地の果てに
            咲いてる野の百合何だろう
          さよならだけが人生ならば
            めぐりあう日は何だろう
            やさしいやさしい夕焼けと
            ふたりの愛は何だろう
          さよならだけが人生ならば
            建てたわが家は何だろう
            さみしいさみしい平原に
            ともす灯りは何だろう
          さよならだけが人生ならば
          人生なんか いりません

我々も何時かさよならを言わなければなりませんが、その前にやるべきことをやっておきましょう。どうぞ楽しくお過ごしください。
                     
                   
                                                  42期生会会長 小蝓|向