趣味三昧 川井武彦
全日本銃剣道大会のご案内
 
 以下の記事は、「現役間、銃剣道の分野でも大活躍され、退官後9年間にわたり銃剣道連盟の副会長を務め、今年の5月に後進に道を譲った」川井君です。
 今でも趣味として銃剣道をされておられるのかどうか?は分かりませんが、この道に大きな貢献をされています。(管理人)


 全日本銃剣道大会のご案内

 皆さん現役時代には、銃剣道に関し、何かしらの思い出があると思います。

 全日本銃剣道連盟主催の大会が、8月に続いて開催されますのでご案内します。
 日本武道館で実施されますので、都合のつく方は是非観戦してみて下さい。
 久し振りに銃剣道の醍醐味を楽しむのは如何でしょうか。
 ほとんどの参加者は自衛官ですし、審判は全国のA級審判員の中から選抜されていますので、かって勤務した部隊の隊員や部下に会えるかも知れませんよ。

 尚、いずれの大会も入場料は要りません。

Ⅰ 第20回全日本銃剣道選手権大会

 この大会はいわゆる銃剣道の個人日本一を決める大会です。
 (団体としての日本一を決めるのは、4月に実施している優勝大会です。)

 この大会の出場選手は、各都道府県及び9ブロックから選抜された者と前年度の入賞者からなる64名です。
 また30歳以上で錬士6段以上の者となっており技量・品格ともに優れた選手だけが参加できることになっています。
 試合は日本武道館で2面だけの試合場を使って行いますので、とても見やすく武道・銃剣道の醍醐味を存分に楽しめると思います。 特にお勧めの大会です。

 (1) 日 時  平成24年8月10日(金) 0930~1630

       1000から1回戦 1200~1300 昼食休憩  1300から2・3回戦
       1430頃から特別演武  1445頃から準々決勝・準決勝戦
       1530頃から特別演武  1540頃から決勝戦の予定です。
 
 (2) 場 所  日本武道館 (千代田区北の丸公園)

 (3) 過去10年間の優勝者
    第10回(H14) 佐藤祐一(鹿児島)  第11回(H15) 谷村 学(北海道)
    第12回(H16) 千尋 修(埼玉)    第13回(H17) 三橋敏行(宮城)
    第14回(H18) 及川利雄(宮城)    第15回(H19) 佐藤和範(愛知)
    第16回(H20) 竹下雄二(岡山)    第17回(H21) 中島克直(宮城)
    第18回(H22) 山田壮一(宮城)    第19回(H23) 飛永正純(静岡)

Ⅱ 第43回全日本青年銃剣道大会

 この大会は、将来ある若い剣士を育てることを目的とした大会です。

 団体戦(自衛官第1部・第2部、一般)及び女子個人戦(自衛官・一般)が行われ、それぞれ年齢制限があります。
 団体戦第1部は21歳以上25歳未満、団体戦第2部は15歳以上21歳未満、女子個人戦は15歳以上となっています。

 また、昨年から自衛官と一般の区分を無くし、年齢で第1部と第2部に区分して行われています。
 団体戦は、選手3名編成ですが、性別の制限が有りませんので男子と女子が対戦することもあります。
 参加選手は約1300名で、9コ試合場をつかい同時進行しますので、とても壮観です。
 さしずめ部隊で実施している競技会並みの様相です。

 (1) 日 時  平成24年8月9日(木) 0900~1800
           (試合は0930~1715頃まで、昼食休憩は有りません)
 
 (2) 場 所  日本武道館

 (3) 過去の優勝チーム等(青年大会と改称後、第42回は青年第1・2部)
自衛官第1部 自衛官第2部 女子個人戦
第32回  2普連A 10特連 大野裕美(2特連)
第33回 42普連A  1普連  大山里美(6高特群)
第34回  1普連B 40普連 加藤扶美(愛知)
第35回 41普連A 15普連 吉川明子(日本航空高校)
第36回 普教連A  5特連 加藤扶美(愛知)
第37回 40普連A 41普連 湯浅真裕子(46普連)
第38回  1普連A  1普連 大野裕美(旭川)
第39回  8特連A  6普連  酒井美香(通教隊)
第40回  1普連A  20普連A  上田真裕子(46普連)
第41回 40普連A  32普連A  大石ひとみ(16普連)
第42回 32普連A 40普連   大石ひとみ(16普連)
 
Ⅲ その他の大会等

 1 第24回全国高校生大会が、7月28日(土)宮城県岩沼市岩沼中学校体育館で(震災の影響で昨年から従来の岩沼市体育館から変更)行われます。
 
 2 第67回国民体育大会銃剣道競技会は、10月6日(土)から8日(月)の間、岐阜県各務原市総合体育館で行われます。
 
 3 例年4月に日本武道館で行われる、全日本銃剣道優勝大会は、銃剣道連盟が主催する最も伝統のある大会で、団体の日本一を決める大会です。昨年は震災の影響で中止となりましたが、今年は4月15日に第56回大会が行われました。
 結果は、防衛省第1部では34普連が初優勝、第2部では日本原駐屯地が9連覇を達成しました。連覇そのものが難しい状況の中、見事でした。
 近年は、特科はもちろん戦車や施設部隊の活躍も目立ちます。

 4 最近は銃剣道の競技人口が逐年減少化の傾向にあり危惧しています。
  銃剣道は軍人が創成し、育んできた武道です。現在の日本の武道界の中でも、武士道精神を踏まえた最も武道らしい武道だと思っています。
 これからもOBの一人として銃剣道の振興に関心をもっていきたいと思っています。

   現在、銃剣道連盟で県連会長を務め活躍している同期生は、
      高橋佳嗣君(山口県)、吉田邦雄君(福岡県)、亀井重義君(大分県)の3名です。

   なお、試合結果等の細部は、全日本銃剣道連盟のHPで確認できます。