42期 徒然草 テクテク歩き
知ってる?「小田井縣神社」

 兵庫県豊岡市に「小田井縣神社」という1100年以上の歴史のある「小田井縣神社」がある。
 どのような神社か御存じですか?

 私の夏の旅行、山登り等は、青春18切符を活用し、のんびりと鉄道旅行を楽しみながら遠方の目的地に向かう。
 その利点は、大きく2点ある。
  ① 僅か、1日2300円で、何処まででも行ける。(JRのみ)
  ② 特に当節の節電対策として有効である。完全冷房の移動書斎で、読書・居眠り三昧。
    ローカルであればある程、完璧に座れる。ワンボックス占有。

  欠点(私はそう思わないが)は、乗り換えが頻繁であること。でもこれは気分転換に役立つ。

 今夏も何箇所か旅行等に行ったが、此処で山陰地方の旅の一コマを紹介したい。
 主目的は「伯耆大山」登山である。鳥取の米子駅からバスで登山口に向かう山旅である。

 往路は、舞鶴経由。舞鶴の旧海軍の残した赤レンガ倉庫群、海上自衛隊舞鶴基地・海軍記念館、引揚記念館を見学。
 復路は、松江城、鳥取砂丘、豊岡の○○を見学。
 しかし、此処ではそれらの細部は省略。 

☆ 小田井縣神社を参拝して

 この神社の宮司は、我が同期、稲垣(旧姓・谷垣)淳君であることを皆さん御存じですか?

 彼は、2班で、通信職種でした。
 この神社のご息女と結婚され、宮司となることを目的に神職の勉強をして、自衛隊を依願退職し、今では豊岡市では名宮司として活躍されておられます。

 我々の仲間で、いや先輩・後輩を含めても元自衛官で神職について活躍されている人はいないでしょう!
 
 今回の旅の途次、どうしても彼の神社を参拝して、元気に活躍している姿を拝見したいと思い訪問、目的を果した。

 私は、宮司ともなれば一国一城の主で、神事を司ればそれなりの収入(失礼な言い方だが)があり、永久就職なので良いな、と勝手に思っていたが、実は結構大変なようだ。
 端的に言えば、葬式坊主(失礼)とは違う。檀家がいない。

 一人で何でもやらなくてはいけないようだ。
 冬は雪かき。結構降るようだ。夏は草取り、秋は落葉の清掃、樹木の手入れ、本殿・拝殿の清掃、それより大事な神社の屋根の吹き替え等々の維持管理。
 また、小田井縣神社には、この本殿の他に柳宮神社、川下神社、稲荷神社、恵比寿神社があり、その祭事もある。

 特に豊岡は柳行李(昔使ったな)・カバンの特産品があり、その守護神として祀られる「柳宮神社」の例大祭がある。
 柳祭りは、但馬三大祭りの一つで、毎年8月1日にこの神社で行われる例大祭で幕開けするとのこと。
 神輿の巡行、稚児行列があり、その準備・祭事を司らなくてはならない。

 本殿の例大祭は3年に一度だと云う。毎年春・秋の例祭もある。これも一大事業だ。

 

その他にこの地域の無人の神社約30社の宮司も兼ねて司らなくてはならないと云う。

 また、この地域の名士として各種行事に呼ばれたり、住民の相談相手にもなっている。隊友会活動にも貢献している。

 毎朝6時には時の太鼓を鳴らさなくてはならない。これまた大変。二日酔いでも朝寝坊が出来ない。

 まだまだ、苦労話や楽しいを沢山聞いてきたが、これだけでも十分稲垣君の活躍、ご苦労を理解して頂けると思う。


 その忙しい中を、コウノトリ郷公園、玄武洞を案内してもらい、更に但馬の小京都・出石までドライブし出石皿そばを御馳走になった。
 そして豊岡市内の居酒屋で旧交を温め、有意義な小田井縣神社参拝の旅を終えた。






 稲垣宮司、有難う!!


 最後に、彼の日頃の努力が報われ、この秋に身分が昇級するとのこと。正装(衣冠)が、紺色から赤色に変るとのこと。
 

   おめでとう!!

 










同期諸君、機会があれば小田井縣神社に参拝を! そして稲垣君と旧交を温めて下さい。

追加:稲垣宮司から冬の神社の写真が届きました。・・・確かに雪が凄い!除雪御苦労さま

              
参考:
 小田井縣神社について: ①神戸新聞NEWS ②小田井縣神社(玄松子の記憶) ③小田井縣神社(神社探訪)

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