42期 徒然草
死刑囚の臓器提供について 小池 信康


  「4月16日佐賀新聞に掲載されました」

 

 3月27日栃木県那須町のスキー場で、高校生たちが雪崩に巻き込まれ、生徒ら8人(生徒7人と教員1人)が死亡するという痛ましい事故が起きました。

 事故の後、亡くなった高校生の一人の母は、子供が何かに貢献したいと思っていたに違いない、ドクターから角膜が提供できると聞いて、角膜の提供を決心しました。
 二人の視覚障害者に提供されるようです。

 母親の決心に頭が下がります。


 臓器提供は色々問題も多いのですが、私は死刑確定囚の中にも臓器提供を希望する人がいるのではないかと思います。
 現行法制では難しいようですが、道はあると思います。

 吉展ちゃん誘拐事件の犯人小原が処刑直前、刑事平塚八兵衛あてに残した
 「私は今度生まれるときは真人間になって生まれてきます。そう平塚さんに伝えてください。」
 という言葉はあまりにも有名です。

 死刑囚の中には提供を希望する人もいると思います。
  死刑制度について色々言う方も多いのですが、死刑囚の臓器提供についての意見はあまり聞いたことがありません。


  私も老体ではありますが、保険証の裏面に全ての臓器を提供する意思を明らかにしております。