42期 徒然草
「ものを言わない日本は大丈夫か?」 小池 信康

 

 73年前の8月6日広島に、9日に長崎に原爆が投下された。

 投下を決心したのは米大統領のトルーマンだと言われてきたが最近の研究では軍部が主導的に動いたともいわれている。



 15日は73年目となる終戦記念日だ。

 日本が開戦に踏み切った理由は諸説あり、真実はよく解らない。
 開戦に反対する意見も多くあったが、日本を取り巻く情勢は、悪い方向へと進み開戦となってしまった。
 日本人は本来 上の者に対し意見を言うことが悪と考えられていたのではないだろうか?
 たとえその考えが正しかったとしても。


 レスリングのパワハラ問題に 始まり、日大のアメフット問題、ボクシング連盟の会長の件・・・・

 組織に中に はこれはおかしいと思っていた方も多くいたはずが、なかなか意見できず問題が明るみになるまで放置されてしまった。



 内部告発制度も認知度が上がってきてはいるが実情はどうだろうか?

 私も若いころ上司に意見を何度もしたが、先輩から「お前は馬鹿か、上司にたてついて何の得がある?黙って聞いてろ」とその都度忠告された記憶がある。


  やはり良いことは良い、悪いことは悪いと言わなければいけないのではないだろうか?

  このままではこれからの日本が心配だ。


                                         「佐賀新聞」の「読者の広場」2018.8.10 掲載