42期 徒然草
地域の防災マップよく見よう 小池 信康

 台風19号は、全国各地に甚大な被害をもたらした。

 死者は70人を超え、7県の52河川73カ所で堤防の決壊が発生した。
 しかし、その多くの地域はハザードマップに浸水が予期されている地域と一致しているらしい。

 またそれ程昔でない時期に浸水したことのある地域が多いようだ。
 人は十年も経過すると、過去のことを忘れてしまう傾向にあるようだ。

 1953(昭和28)年に起きた筑後川の氾濫は、今回の台風の被害を上回り、死者147名・流出、全壊家屋12、801戸に及んだ。

 わが町みやき町は、防災センターを浸水が予想される地域に造っている。

 筑後川の氾濫は僅か66年前の出来事なのに忘れてしまったのか。
 行政が発する警報等は、比較的広範囲に及ぶため、なかなか行動し難い。

 今回の台風でも避難が遅れたためヘリ等で救助されてる人も多かった。

 行政に頼ることなくそれぞれで避難するタイミングを判断しなければいけない部分もあるようだ。

 もう一度、各家庭に配布されている地域の防災マップをよく見よう。


                                     「佐賀新聞」の「読者の広場」2019.10. 18 掲載