42期 徒然草 | |
いぶし銀のように | 小池 信康 |
コロナワクチンの接種について、65歳以上の高齢者は優先順位が高いとなっている。 私は最後にワクチン接種をしようと考えている。 先日NHKのTV番組で「集中治療を譲る意志カード」についての放送を偶然見た。 共感を覚えたので早速ネットで検索しカードを印刷し、署名し財布に入れ持ち歩くこととし75歳 日本の医療制度は高齢者を優遇するものになっているようです。 このため医療費の占める割合を見ても明らかに高齢者治療費が多い。 このことが今回のコロナ騒動でもベッド数に余裕があるのもかかわらず入院できない状況が発生している所もある。 難しすぎてどうすれば良いのか分からないが、検討しなければいけないと思う。 自分自身が後期高齢者となり色々優遇されるのは大変有り難いが、後ろめたさもある。 面白い言葉がある。絵馬師殿村進氏が残したものです。 「女の一生」 二十代は、美しく 三十代は、強く 四十代は、賢く 五十代は、豊かに 六十代は、健康に 七十代は、しなやかに 八十代は、つややかに 九十代は、愛らしく そしていぶし銀のように美しい百歳へ 「男の一生」 二十代は、志を強く 三十代は、仕事に燃え 四十代は、功を焦らず 五十代は、寛容をくいて 七十代は、時を遊び 八十代は、自由を楽しみ 九十代は、悠々自適に そしていぶし銀のように幽玄の境地の百歳へ 少しでも見習いたいものです。 「佐賀新聞」の「読者の広場」 2021.2.13 掲載 |