42期 徒然草 | |
多難時代の高齢者 自ら新たな挑戦を | 小池 信康 |
先日、またも高速道路を高齢者が運転する車が逆走する事故があった。自分が高速道を走っていることを失念し、道路上を反転し、逆走した。 ほかにはアクセルとブレーキを踏み間違える事故も度々ある。そうしたケースの運転手はやはり高齢者が多い。 調査によると、ばらつきはあるものの高齢者(65歳以上)の一割は「認知症」とも言われている。高速道路の逆走や、ブレーキとアクセルを踏み間違えるようならば認知症の疑いもあり、即座に免許証は返納すべきだろう。 またいわゆる振り込め詐欺の被害者の多くがこれまた高齢者だ。驚くことに皆高額のお金を持っている。先の余り長くない高齢者が、自分のためにお金を使わずに、孫や子供に使うのだろうか。いやもっと自分のためにお金は使うべきであろう。 たとえばインターネットしてみるとか、スマホを使ってみるとか、新しいことに挑戦してみては、いかがだろうか。 「死んで美田を残さず」と言ったのは西郷隆盛の名言だ。この言葉の意味は、財産を残さないで「今自分のために」使い切ることを指しているような気がする。 2013.10.19 佐賀新聞掲載 |