42期 徒然草
 読書のすすめ(14) 小栁 毫向

 しばらくのご無沙汰でした。この2カ月で読んだ本の中からお勧めのものを紹介します。

 まずは本屋大賞を取った上橋菜穂子の「鹿の王」(角川書店)。彼女はかって国際アンデルセン賞を貰っていることからも解るとおりファンタジックな小説を専門とする。


 












以前読んだ「精霊の守り人」(偕成社)、「獣の奏者」(講談社)いずれもシリーズものだがこれもいわゆる架空の世界の物語である。しかし「ハリー・ポッター」や「ナルニア国物語」と同じで大人でも子供でも楽しめる。


 同じく本屋大賞を取ったピエール・ルメートルの「その女アレックス」(文春文庫)。
 私はあまり翻訳ものを読まないが本のオビに史上初の6冠と書かれていたものだから、ならば読んでみようかと思い買ったがこれが実に面白い。本屋大賞を入れると7冠を取ったことになるが、推理小説としては一級品と言っていいのではと思う。
 「その女アレックス」の原点となった「死のドレスを花婿に」(文春文庫)も結構読まれている。






 2012年の本屋大賞を取ったフェルディナント・フォン・-シラッハの「犯罪」(創元推理文庫)も面白かったです。











 最後に松岡圭祐の「万能鑑定士の事件簿」(角川文庫)。全12巻ですが一気読みしました。全く肩の凝らないしかもいろいろな知識を与えてくれる本です。9巻目が映画化され今月末に上映されるそうです。目下我が女房殿がはまって読んでいます。