42期 徒然草 鷺岡 勝義
老いて心豊かに~を目指して

 今年の42会で中村君がピアノを弾く姿を不思議な思いで見ていました。

 中村君は、定年後音大を受けるお嬢さんと一緒になってピアノを始めたとか・・・。

 武骨な人生を送ってきた我々に少し足りないものは「心の潤い」というか「異次元の感性」みたいなものかな、と感じることがあります。
 寺沢君のようにハンディーを乗り越えて、趣味という領域を超えて指導者として社会貢献している人、阿保君のように絵を描いたり、彫刻をしたりと多彩な趣味を持っている人を羨ましく感じます。

 旅行もゴルフも囲碁も読書も良い趣味ですが、この年になって今までやらなかった(やれなかった)趣味といえるものは、少しは老後に潤いを与えるかな・・・?

 確か3年前の42会の懇談中、中村君からピアノを夢中で練習している、という話を聞いて「俺も」と思い立ったのが、何か楽器を、という思い付きでした。
 小学校から高校まで吹奏楽部というものがない環境に育ったせいか「いつかやってみたい」という気持ちから、防大ブラスバンド出身の後輩に、今から始めるには何が良いか、を教えてもらい始めたのが「クラリネット」です。

 月に2度、先生についてレッスンを受け始めて早3年近くになりました。
 3年たって「やはり無理だったか」というのが本音ですが、音質はともかく、何とか音が出、何とか曲みたいなものになっていることを励みに、時間を見つけてはピーヒャラ、プープーやっています。

 中村君には、70歳のとき一緒に演奏しよう、と声をかけてもらっています。

 味気ない老後の楽しみの一つとして、何とか続けていきたいと考えています。