42期 徒然草 田中 征之
東京の桜(井の頭の池)
 
 東京の西北、若者の街吉祥寺の傍に「井の頭恩賜公園」があります
  ここは恩賜公園と言うのですから、格調も高く、江戸時代には玉川上水の源泉として使われ、今でも、渾々と清らかな水が湧き出る清楚な公園で、人気の吉祥寺に近いとあつて、休日には駅から人の波が続くほどです。
 特にこの時期には花見の若者があちこちで車座に成って酒を酌み交わし、正に「発狂した日本人」の様相を呈します。



 しかしながら、池の面まで垂れ下がった満開の桜は池の水と合間って美しい空間を作り出し、東京でも有数の「桜の名所」と成っています。

 私ごとながら、高校が駆け足で15分位の所にあり、陸上部だったので良く公園の往復を走らされました。今は酒によって朦朧と眺める桜も、当時は汗が目にしみる桜だったかもしれません。

 

今年は、上野の桜、四谷土手の桜(市ヶ谷勤務した人は花見酒の記憶があるでしょう)、靖国の桜と屋台での酒、井の頭の花見と連日の酒で、「急性アルコール脳軟化症」と言ったら、友人が慢性の間違えだろうといいました。

 桜はその美しさと散り際の潔さ故に日本人に愛されていますが、それとは別に桜を見ると生きていて良かった、、生きて又来年も桜を来たいという力を与えてくれます。
 皆さんと共に来年も元気に桜を見たいものです。

                                                           (H24.4.16)