42期 徒然草
谷口君の<陸自ヘリ墜落>を読んで 田中 征之
 谷口さん

 お久しぶり ご無沙汰しています。

 昨年の総会以来です。ことしも4月2日の総会に向けて連絡係として案内状の作成住所の確認を行っています。
 皆さんから返信を貰ってすぐやればよかったのに近ずいてから始めたので約350名の記載された住所と名簿の住所と突き合わせるのは結構骨です。

 近況も我々が見るだけでなく。一表にして何らかの形で皆さんに見て貰える様にしたいと思っているのですが、自分のパソコン能力を考えると出来るかなと思います。


◎ そんなことをしている時に谷口さんから小池さんの記事を頂きました。

 試験飛行のパイロットも勤め、ベテランの小池さんならではのお話で大変参考になります。

 定期検査後の飛行は気を使うこと、パイロット自ら数々の手順を踏んで慎重に機体の状態を確認していること、そして何よりも優秀な後輩パイロットを失った無念さと悲しみを感じます。

 私も現役の時に通信の補給整備(特に整備)事故調査(リチュウム電池の発火事故、高圧線の感電死事故等)検査官として製造の検査・監督を担当していた時期があり、、他人事とは思えません。

 あの墜落の映像を見るとベテラン操縦。
 でも、どうしようもできない突発的な重大事故。ローターヘッドの破損が何故起こったのか? まさに何故何故です。
 今後の事故調査で直接の原因は比較的早く解明されるでしょうが、ボルトの緩みによる脱落か?(通常緩まない構造のボルト。ナットを使う)
 そうでない場合、部品自体の不良が考えられます。

 私は定年後の製造会社で品質管理を担当して多くの不具合処理をしてきたので、外見から分らない部品の強度不足、内部の傷、不均一があれば、新品でもテンションに耐えきれず、突然破断することはよくあることです。
 特に高速の回転部分は大きな力がかかるので起こりうる可能性があります。

 多分このヘリに使われている部品はアメリカからの輸入なので製造の状態など確かめようがありまん。


 最近ホームページの投稿が低調で11月以来投稿がないという話があり、私も温めている話を記事にして出したいと思います。
 谷口さんの投稿記事をいつも楽しみにしています。
 この小池さんの記事を是非HPに掲載して貰いたいと思います。


◎ 今日谷口さんの記事を見る前に友人に送ったヘリ事故に関する所感です。

 今週は陸自の攻撃ヘリ墜落と言う衝撃的な事故がありました。
 ヘリはローターが破損すると操縦不能であっという間に墜落と言う、典型的な事故でベテラン操縦士でもなすすべないと言うことで、さぞ無念でしたでしょう。

 整備の不良であれば整備した人たちは針の筵です。
 そうでないことを願っていますが、自衛隊は任務過多で、整備に予算の削減・人員の削減でしわ寄せがきているのは事実です。
 徹底的に原因追及が必要です。
 私はは整備補給に長年かかわって事故調査も担当していましたから、その思いは強いです。

 欧米ではチームで専門家があらゆる可能性を何年かかっても徹底的に調査して原因を見つけ改善指示を出します。
 これが航空機の安全に大きく寄与しています。
 人為的なミスともう一つの大きな原因と考えられるのはメインロータ部品の不良です。
 部品は殆ど米国メーカーから買っているのでこれが本当に信頼できるか実は疑問なのです。
 ここがエアポケットで実は…ということが良くありました。

 民間の人に被害が無かったのは本当に不幸中の幸いでした。

 試験飛行を担当するパイロットは一騎当千の人たちで、誠に惜しまれるとともに残された御遺族の方には心からのお悔やみと厚い処遇を防衛省にはして貰いたいと思います。