42期 徒然草 | ||||||||||||
宝と誇れる同期生 | 内村 彰和 | |||||||||||
我々42期生は一番若いもので今年3月までに77歳の喜寿を過ぎます。 殆どの同期生は、第2の人生も終わり、悠々自適の毎日を送っておられることと思います。 しかし、喜寿を迎えてなお、強く大きな志を忘れず、私財を投げうって研究開発に命を燃やし続けている同期生がいることを紹介したいと思います。 その名は、陸上機械6班の石川泰男君です。 石川君は、職種高射特科で1等陸尉まで部隊勤務に精を出していました。 自衛隊勤務より自分を生かす道があると心を決め退官、一念発起して弁理士を目指しました。 この弁理士、一般の人には馴染みの薄い言葉ですが現代の情報社会では極めて重要な職務であります。 発明を保護する特許権、音楽・映画・絵画などの著作物を保護する著作権、考案を保護する実用新案権等々これらの知的財産権の取得や取り扱いの職務を行うのが弁理士です。 人間の知的活動によって生み出されたアイデアや産的な価値を持つものがあて「知的財産」と呼びます。ます。 猛勉強の末、見事弁理士資格を獲得、その後独立し、石川国際法律特許事務所(その後「インテクト」)を設立、数々の特許を手がけました。 その間、日本弁理士協会の副会長を勤めるなど活躍し、そのまま何事もなければ安定高収入で悠々自適の老後も送れる身分でありました。 しかし彼は、国の防人をこころざし、防大で学ぶなど国に面倒を見てもらったことを忘れてはおらず、自分は技術で世界に恩返ししたいと考えるに至りました。 還暦を迎える前に特許事務所を娘婿に任せ退職、いくつかの技術を世に出すため研究を始めました。
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