42期 徒然草 | |||||||||||||||
残りもう2,200円しかない! | 谷口 日出男 | ||||||||||||||
この間、ドジの3連チャンだったなぁ・・・ 3月、遂に第一号発生、コロナ禍の余波がここ久留米にも襲来、続いて外国人パブでクラスター発生。 市内のテニスコートすべて閉鎖となった。 なんせ週6日もあちこちで利用しているコートである。 テニスがなければやることが無い。 隣の筑後市のコートはまだ使えるということで急遽そこに移動。自粛期間中なれどコロナどこ吹く風かと目一杯楽しむ。 テニスを終えて帰るときに遊び呆けた輩に天罰が下った。 コロナ陽性じゃない!?
聞けばそこの駐車場所、安全ポールは立っているものの左の境界の縁石が車体より高く、良く事故を起こすんで知ってるものはそこには停めないとか、なんで早く教えてくれなかったの!
何にも運動できなくなって日々ボォッーと過ごすだろう何年後かの自分の姿をそこに重ねてみる。 雀を見ても俳人一茶の心境には程遠い。
女房には山に行くとは言ってなかったのでこのままここでお陀仏になっても白骨化してもわからんだろうなぁ! そんな焦りで何度か尻もちをつきながら下の方へ、やっと山道が見えた。目の前は小さな崖である。 そこでズルッズルッ、ドーン! 落ちたとこに岩場、左わき腹をいやというほど打った。 異常な痛さにこれはただ事ではないなぁ・・・薄暗くなった中、喘ぎ喘ぎやっと我が家へ、 女房からは散々小言は食らうし尋常でない痛さに口答えも出来ず。翌日近くの整形外科受診、X線撮影。 "うーん、肋骨は大丈夫だけど肋軟骨にヒビがはいってるようですね、湿布してこの胸のサポーターで安静ですね "受診料1,800円なり。 イヤーそれから痛いのなんのって! 咳をするのも痛いし、まして寝返り打つことも出来ず、いつも左を下にして寝てるもんだから寝るのも儘ならず、大きな痛みが取れるまでの一週間、地獄でしたね。
もう、テニスは出来ないわ脇腹は痛いわで完全な自粛モードに入ってしまった。 この間、司馬遼太郎著「胡蝶の夢」を読む。幕末の医政の物語なり。漢方から蘭方そして洋医学を取り入れ、軍医として戊辰戦争で傷ついた銃創患者の治療に当たった漢(おとこ)の物語である。 面白かった。こんな本を読みながらテレビ等で放映される医療従事者のご苦労を偲び、かって自分も勤めていた小さな個人病院の職員たちの姿を想い出す。 ホント大変だよなぁ、認知症のお年寄りを抱える病院や介護施設、今までこんな非常事態出くわしたこともなかっただろう。
そうかサイクリングもあったなぁとある日、ママチャリで出かける。 ここでドジ踏んだ。 下流に向かってスタートしたもんだから割とスムーズにドンドンと快調に走る。 ところが帰り、今度は上流に向かって走らにゃならんし、おまけに風がアゲンストときた。 ヒーコラヒーコラと進まぬママチャリを必死に漕ぐ。その横を軽快な足取りでカッコイイサイクリング車が追い抜いていく。 途中、サイクリングロードの真ん中にオートバイ進入禁止の高さ1m弱のコンクリート製の支柱が3本立っていた。そこに自転車に乗ったまま足を置こうとするも疲れのせいかそれとも運動神経の劣化からか、踏み外してドデーン、その支柱と自転車との間に足が挟まり、イヤというほど向う脛を打った。 足が折れたのか思ったが触ってみるがそれはなさそうだ。 周りは自転車のかごから飛び出した弁当箱や飲み物などが散乱している。近くでボール遊びの親子連れが止めて心配そうに俺の方を見ていた。なんてドジなんだ。 サイクリング、帰りのことも考えて走るものなんだと初めて実感。それにママチャリじゃ長距離走行は到底ダメだ。 肋軟骨の件もあったので立て続けじゃ恥ずかしくて? 医者には行かなかった。 触るとまだチョッピリ痛い。 車の事故といい、転落・転倒といい、あれもこれもコロナ禍が無かったら起こり得なかった?事象である。 この間プラスは、なんかあったかなぁ? 「粛」という漢字がこの歳になって書けるようになったことと老いさらばえての日々の過ごし方が垣間見えたような気がしたくらいかな、しかしこれは正答は見つからんなぁ・・・ 特別定額給付金、 小池君はドンドン自分のために使えと云っていたが俺は、96,000円の修理費に1,800円の診療費をすでに支払った。 まだ振り込まれてないのにもうあと2,200円しか残ってないなぁ・・・
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