42期 徒然草
遊び人障がい者の足跡-2 「幻肢痛(無い足が痛む?)」 寺澤 武行

 皆さん「幻肢痛」を知ってますか?
 切断して、ないはずの足の先が痛む?あれです。
 私も詳しくは、わかりませんでしたが、障害を持ってから体験して、少しわかってきましたので、参考のために、皆さんにお話します。

 幻肢痛とは、文字通り無い足が痛むことです。
 いろいろの切断障がい者に聞いてみましたが、みんな経験しています。
 無い足の先が痛むとか、無い膝が痛んで眠れなかったとか聞いてます。

 私の場合は、切断手術後1カ月位、無い右足の先がしびれて、痛みがありました。
 医者に症状を伝えると、「やはりそうですか。がまんしなさい。痛みがひどければ鎮痛剤を出します。」です。

 どうやら頭脳が切断したことに気が付かずに、以前の痛みの信号を発信しているらしいのです。
 この痛みは、短い人で1か月永い人は6,7年続くそうです。私の知り合いでも7年続いている人がいました。
 多くの障がい者に聞いてみると、切断時のトラブルの「はげしさ」に比例するようです。
 切断事故に会った時の痛みを、頭脳が覚えているらしいのです。
 私のように全身麻酔で、切断手術を受けた人は、痛みを記憶してないので、軽いらしいのです。
 
 もし知り合いに事故にあった人がいたら、接するときの参考にしてください。