42期 徒然草
翔べ! 幹部候補生!! 谷口 日出男
 ここ30万都市、久留米市広報誌の副本、「市議会だより」の表紙を 幹部候補生が飾った。
 若者たちのいい笑顔である。
  

 

早速テニス仲間の中年のオジサン、オバサンから質問の矢が飛んだ。
  ”
全国からここにきてるんですか?
  ”
地獄の訓練があるとか、女の子も一緒なんですか? 

  ”外出は出来るんですか?等々、
 そして
みんないい笑顔していますね、
 さわやかな青年たちだ!
と。

なんか自分の孫を誉められたような気持になり、心豊かになる。

 副本の編集後記には、若者たちの名前と出身県が記され、久留米市が自衛隊と連携し、市内の自衛隊施設を活用し新たな観光資源を作り出すことが記されていた。
 なお但し書きに「撮影時のみマスクを外しています」と記されているのはまたもや押し寄せた第6波襲来の所以かな?


かって軍都と称されたここ久留米は、幹部候補生学校のある前川原駐屯地、4特(よんとく)の呼び名の愛称だった隣りの久留米駐屯地には、今は西方混成団本部等が所在し、久留米市西端には航空自衛隊高良台分屯基地が所在している。そして西にはあの赤土の訓練場で思い出深い高良台演習場、東には、武装障害走コースや小火器射撃場のある藤山演習場、また筑後次郎で名高い筑後川では、施設部隊の渡河訓練が定期的に実施されている。今でも意外と自衛隊と久留米市とのかかり合いは深いのである。

聞けば彼らは第102期一般幹部候補生BU課程の候補生達で、昨年4月に入校し、12月に卒業したそうだ。いまはBU課程も同じコースでの修学であり、このコロナ禍のご時勢の異常な環境下、日夜修学・訓練に励みめでたく卒業の運びとなった。

 

聞けば彼らは第102期一般幹部候補生BU課程の候補生達で、昨年4月に入校し、12月に卒業したそうだ。いまはBU課程も同じコースでの修学であり、

  このコロナ禍のご時勢の異常な環境下、日夜修学・訓練に励み、めでたく卒業の運びとなった。
        

 集団生活の特性から御多分にも漏れず、野営訓練時にクラスターが発生したことが新聞報道されたこともあった。候補生も然ることながら、学校職員の苦労も如何ばかりのものがあっただろう。いずれにせよそんな困難を克服しそれぞれの血に旅立っていった。

 
彼ら(彼女ら)とここ久留米市との交わりはどんなものだっただろうか?

 文化街での飲みニュケーション、開校祭記念行事、水の祭典夏祭りへの参加、ほとめき家族交流(候補生と市民とのホームスティみたいな交流活動)、女性Gpたちとのコンペ等々、このコロナ禍のご時勢で何もかもが制限され、そのふれあいは乏しいものであったに違いない。

人生のほんの短い期間であったにせよ、ここ久留米での思い出をどこか心の片隅に置いて行ってもらいたい。

今はこの厳寒の時期、初めての赴任地でそれぞれ隊付き見習幹部として日々鍛錬していることだろう。

そしていつかは隊員の先頭に立って若さとやる気の満ち溢れた幹部に育ってほしい。


翔べ! 幹部候補生!!

 
 それにして一向に収まらないなぁ・・・このコロナ禍は・・・

 もういい加減にせいや!!

 
  なお幹部候補生学校をネットで調べていたら幹候校のHPの付記に下記の見出しがあり、その中の「陸上自衛隊幹部候補生学校地獄」というのがあった。
 候補生生活の心情が良く書けており、是非皆様にも一読をお勧めしたい。