42期 徒然草
歩いて土浦エアショーに行く 山田 和夫

 11月16日、土浦市の川口運動公園で「第10回カレーフェスティバル」が行われた。このフェスのことは承知していたが、今年はエアショー「FLY AGAlN TSUCHIURA」が公園上空で行われるという。若い頃一時空に憧れていた私としてはじっとしていられない。エアショーを間近で見るため出かけることにした。当日はとても素晴らしい天気、折角なので自宅から歩いて行く。

 
エアショーは午前11時からと午後1時15分からの2回あるので、午前中の部に間に合うように9時過ぎに出発した。ところが間に合うと思っていたが、国道6号線沿いの歩道を歩いたので予期以上に時間がかかり、桜川の堤防上を歩いているときに東の上空から爆音が響いてきた。のどかな風景とは別に、焦って飛行機を探すがビルが邪魔してよく見えない。仕方がない、午後の部を見ることにした。
湖上の釣り船を眺めながらのんびり歩いて、11時半ごろ運動公園に到着した。好天に恵まれて家族連れが多く大変な賑わいだ。早速 おいしいカレーを食べようとしたが、どの店も長蛇の列、恐らく20~30分は待つのではないか。中には既に売り切れの店もある。会場内を見渡したところ「まぐろカレー」店の行列がやや少ない。10分ほど並んで「まぐろカレー」をゲット、、やや? まぐろはどこ? 載っているのはアミのような小さなエビが3匹だけ。騙されたかな? いや、300円は安すぎるので、きっとまぐろは売り切れてしまったのだろう。でも、なんか割り切れない思いだ。この教訓を生かして長い行列の店を探した。「常陸牛の串刺し」は30分待ち、待った甲斐がありとても美味しかった。


 1時15分、時間きっかりに2回目のエアショーが始まった。パイロットは室屋義秀さん(40)、アジア人初のレッドブルエアレーサーでアクロバット飛行では日本を代表する民間人パイロットだ。土浦は霞ケ浦という飛行には絶好の空間があるし、飛行基地として阿見飛行場も使えるなど、エアショーの条件に恵まれている。

 南西8キロにある阿見飛行場から飛び立った飛行機は会場の上空で白煙を吐きつつハート型を描き、一旦煙を止めて上方から矢が射抜くように突き抜ける。ワンシーンを演じ終えた飛行機は、時折破線状に煙を吐いて位置を示しながら新しい発進位置に移動する。  




垂直に空高く舞い上がったと思うと、次の瞬間には小さな飛行機が錐もみ状態で真っ逆さまに落ちて、地面に衝突する寸前に方向を変える。観客の間から思わず歓声と拍手がわきあがる。そして、デモンストレーションの最後には、霞ケ浦の東方から公園の木立のすぐ上を超低空で飛びぬけてゆく。
 今回は飛行機一機によるアクロバット飛行だったが、数年後には複数機飛ばしてタイムや技術を競うエアレースを企画するという。エアレースは最高速度370㎞/h、最高負荷12Gにもおよぶ空のF1とも呼ばれるこの競技だそうだ。実現したら是非見にゆきたいと思う。


 15分間のアクロバット飛行を見学して満足して帰宅の途につく。帰り道は来た時とは全く別の道を暖かな日差しを浴びながら歩いて、自宅に着いたのが4時半だった。
 歩数:35,000歩
 距離:26キロメートル
 消費カロリー:1800キロカロリー